クロネコ童話

「よぉし、それじゃあ早速!!」

エースクロネコはまたみんなの指揮を取り、銀色のトレーを用意しました。

コーヒーとクッキーをトレーに載せて、いざ、みんなで運んでいきます。

カウンターの上を、歩いて十秒。

「店主! 店主! ご主人~!」

クロネコ達は、一斉に店主を見上げました。

直接声を届けられないぬいぐるみなので、パタパタと手を振り上げます。

ほえ? え? あらら?

にぇむたそうにボーッとしていた店主は、クロネコ達の運んできたものに目を白黒させます。

えっ、入れてくれたの? 私に? わーっ、あっりがとー♪

店主が、コーヒーカップを持ち上げます。

す、と香りをかいで、一口。

クロネコ達が、みんなみんなで見つめるなかで。

ん、おいし。

店主はにっこりと笑いました。

クロネコ達は、美味しいコーヒーを入れることに成功したのです。