「ワラワの話、聞く気になったかの?」
「……いいだろう」
女の子が何を話そうとしているのかはわからない。
だが、思い出したんだ。咲良が死ぬ以上の悪いことなんて、今の俺には思いつかない。
「聞いてやる。あんたが悪魔だったとしても、話の間は逃げない。これでいいだろう?」
「よい心構えだ」
汗が流れる。暑さのせいじゃない。
体に感じる生温い風は俺の心を掻き乱す。
これから始まる女の子の話が、怖くてたまらなかったから。
俺が再びブランコに座ると、女の子は淡々とした口調で話し始めた。
女の子は普通の人間とは少し違うと言った。
見た感じは確かに違う。最初は魅了されていたが、今は気味が悪くて仕方ない。



