【完】螺旋のように想いを告げて




 ・・・



「雨宮亮」




 急に話しかけられて、俺はびっくりしてブランコから落ちかける。
 月に集中しすぎていて、人がいるなんて気づかなかった。しかもかなり目の前にいた。




「君、は?」




 久しぶりに喋った気がする。唇を少し噛んでしまった。



 噛んだ理由はそれだけじゃない。
 話しかけてきた女の子が正直言って怖かったから。



 幽霊かもしれない。そんな考えがよぎると、もう幽霊にしか見えなかった。



 白い装束に青い袴。巫女さんのような恰好ではあるが色が違う。袴が風に揺れると桜の模様が動く。



 つい見入ってしまった。



 特に注目してしまったのは青い髪だ。珍しいだけじゃなく、染めた感じがなく美しい。



 まるで絵画でも見ているかのような光景だ。