*** まだ、よくわからない。 咲良はまだ怒っている。だから姿を見せてくれない。教室にも、俺の家にもいない。 だから、こうして咲良の部屋で俺は待っている。 そう思いたいだけだっていうのは、よくわかっているつもりだ。でも、そう思わないとおかしくなりそうだったから。 俺は久しぶりに咲良の家にいる。 今思えば、咲良はよく家に来ていたのに俺は訪ねて行かなかった。 恥ずかしいのもあったし、咲良が訪ねてくれるから俺は待っていたんだと思う。