「ところでおにぎりどうだった?」
咲良が食べ終わった俺を見て質問してくる。
「ミートボールな」
「……ハンバーグとも言う」
「まだ言うか」
「感想は?」
俺は味を思い出す。
「うまかった。ただ、ミートボールが甘すぎたかな」
「なるほど」
咲良は何やらメモを取り始める。
明日はどんなおにぎりになるのか、楽しみではある。
期待しているわけじゃない。
食べなきゃ空腹に耐えられないからな。だから、楽しみなだけだ。
そう、きっとそうなんだ。
「咲良、ちょっといい?」
「あ。理乃ちゃん、どうしたの?」
クラスメイトの女子に呼ばれて、咲良は背を向ける。何やら次の時間の宿題のことを話している。



