「いつからなんだ?」
「最近。理乃ちゃんが告白したの」
「…………は?」
待てよ。聞き間違いか?
高校の時、告白したらぶん殴るとか祐介に言っていたはず。
最近は確かに落ち着いていたから、可能性としてはあるのか?
決定的だったのはあの日だろう。元彼と言い争った時に、助けてくれたのが祐介だった。
あのラーメン屋でのことは2人には内緒なのだが、祐介と理乃ちゃんが深い仲になったきっかけは、多分間違いなくそこだ。
「なに、1人で納得してるの。もっと驚くかと思ってたのに」
「……驚いてるって」
「本当かなぁ」
賑やかな商店街の角。
あっという間に暗くなってしまった空を見上げれば、見事な星空。
寒いだろうと思って買った自販機のコーンポタージュ。
熱すぎて持てないから、咲良のコートに忍ばせる。



