咲良のことは好きだ。
だけど幼なじみという立ち位置から変わることは想像出来ない。
俺にはよくわからないんだ。
昔みたいに手を繋ぐことは少なくなったけど、ずっと咲良の隣にいる。
幼なじみという関係上、お互いの家を行き来することも普通だ。まあ、俺はあまり行かなくなったけどな。
友達と恋人の違いって何だろうな。
わからない。
だからきっと、今のままだったら付き合うことはない。
「亮?」
「例えばさ。付き合うとかいうなら、ラブレターとか貰ったら考えるかも」
何にしてもきっかけが必要だ。そう、俺は言いたかっただけなんだ。
頭に思い浮かんだ例えばの話をすると、なぜか2人は互いの顔を見合わせる。
次の瞬間、ぷっと噴き出した。



