「亮ちゃん、早く注文しなさい!」
「もう注文したよ」
驚く咲良の目の前。店員さんがベストスマイルでクレープを差し出す。
「クリスマススペシャル、お待たせいたしました」
もちろん咲良はふくれっ面。寒いと言っておいてなんだけど、次はいつこのカフェに来られるのか考えたら、つい。
「亮ちゃん、アイス3つじゃない!」
「うるさい。期間限定の誘惑に負けたんだ。俺は心が弱いんだよ。それにトッピングの注文が面倒だったんだ」
「面倒って言うより自信なかったんでしょ」
「うるさい」
「もっと若者らしくなりなよ」
「充分、若いだろ!」
そう言って祐介のいるテーブルに向かう。
しかし咲良と言い合っている間に、祐介が焦り顔で電話している。
何かトラブルがあったのかもしれないと思いながら、咲良と顔を見合わせる。



