「襲撃か!」
「歓迎のクラッカーを襲撃って、家の中から襲撃はないだろ。さすが亮」
落ち着いて中を見れば母さん。
そして祐介がクラッカーを構えて笑っている。
大歓迎のクラッカーだったのか。命の危機を感じたぞ。心臓に悪い。
しかし祐介がここにいるということは、最初から迎えに来るのは咲良だけだったんだな。謀られた。
「あー、亮。機嫌悪くなった?」
「ならねえよ、焼きそば!」
祐介。電話で話して以来。
地元に帰った時は遠目だったから、本当に久しぶり。気づかないうちに身長が高くなった気がする。前は同じくらいだった。
「……焼きそば」
うっかり焼きそばと言ってしまったけれど、気にしているみたいで落ち込んでしまった。



