「え、理乃ちゃんじゃない。なんで祐介くんと一緒? ちょ、泣いてる? 祐介くん! なんで理乃ちゃんを泣かせてるの!! 最低!!」
「ちょ、違う……オレは、あの。というか、理乃ちゃんって。え? あれ? 咲良ちゃんの友達……っ」
「いいから、説明! 逃げるな、祐介!!」
「咲良ちゃん、怖いって。しかも呼び捨て」
相変わらずの咲良。慌てる祐介もそのままだ。
変わらないことにほっとするのは、変なのかもしれない。
「咲良、ごめん。あたしが……」
「理乃ちゃんは黙ってて!」
祐介を責め続ける咲良。よくわからないまま謝る祐介。
そんな咲良に笑いが止まらなくなる理乃ちゃん。
大丈夫。
俺は勝手にそう思った。
咲良がいるから、理乃ちゃんはああして笑っている。きっと大丈夫。
俺が出ていかなくても――――。



