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 ひどい小学生だったとは思っている。反面、仕方がないとも思っている。



 だって、そうだろう。人間としては未熟なガキだったんだから。




『お前、パンツ赤!? ウチのばあちゃんと一緒だぜ! やーい、ババア!』




 スカートめくりをして、笑って、暴言を吐き、女の子を泣かせていたのはずいぶん前のこと。
 今となっては何が楽しかったのかわからない。



 幼い日の記憶だ。
 理由もなくイタズラばかりしていた。




『亮ちゃん! コラ! 雨宮亮!!』




 だけど、俺の目的は手当り次第のスカートめくりではない。



 何をしても泣かない女が1人いた。
 あいつを泣かせたくて、イタズラがエスカレートしただけ。怒りに来るあいつを待っていたんだ。



 一ノ瀬咲良。