「言い訳するとだな。最近は出ようと思ってたんだぞ」

「嘘だ」

「いや、本当だから」

「ま、いいや」

「いいのかよ」




 あっさり切り捨てるなんて、腕上げたな。傷ついたぞ。



 そんな俺の様子に咲良は微笑む。




「ところで最近、祐介くんに会った?」

「いや。メールのやり取りくらいかな」

「へえ」

「へえって」




 たまに祐介からメール貰って、大学が楽しいようなことを言っていた。



 咲良と同じ大学に行きたいって、ものすごい努力していた。
 確か、学科が違うからレベルはそこまで高くなくて助かったなんて言っていて。何だか懐かしい。



 咲良は何か話そうとして俺の顔、間近まで寄ってくる。