「なんだよ、それ」
「だから、いずれ結婚するんでしょ?」
「ばばばばばかなこと言ってないで、さっさと会社行けよ!」
「おおう、思春期。あんた達も急ぎなさいよ」
咲良がそれを聞いて、なぜか恥ずかしそうに俺の背中を押す。
お前が恥ずかしくなってどうするんだ。
「行くよ」
「押すなよ」
「押さなきゃ動かないでしょ」
「お前さ、毎朝ウチで飯食うなよ」
「いいじゃん! 減るもんじゃないし」
「いや、減ってるから!」
漫才をやらされている気分。疲れる。
「ほら、もう行かないと遅刻だよ」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…