決意した高校2年の夏。
 何をすればいいかわからなかった。



 しかし、とにかくどこの大学でも受かるように努力するべきだと思った。
 そして母さんに頼んで塾に通うことにした。そりゃ、初めはびっくりされたけど、何だか嬉しそうにしていたな。



 しかし、レベルの違いに圧倒されるばかり。逃げ出したい気持ちを必死で抑えて勉強に励む。



 勉強なんて真面目に取り組んでこなかったんだ。こうなって当たり前。
 1年の勉強からやり直しな状態で正直、落ち込んだが仕方がない。



 俺は1つの目標のために歩き始めることにしたんだ。



 咲良には笑われた。塾通いが似合わないって。
 祐介にも笑われた。いきなりすぎて気味が悪いって。