「着替えるよ、着替えるから! 下で待ってろ。部屋から出ろ!」
「いいじゃん! もう下着見ちゃってるし」
そういう問題じゃない。
「仕方ないなぁ。出て行ってあげるけど、早くしてよ」
パタンと閉じたドアの向こうから、バタバタと階段を下りていく足音が響く。
何から何までうるさい。
こうして毎朝迎えに来るのは、俺が寝坊するのを知っているからだ。
ほっといたら毎日遅刻かもしれない。
あの時の言葉通り、退学になっていたかもしれない。一応、感謝しておこう。
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