「大変失礼致しました……」


あぁ。何故噛んでしまったの?

しかも名前ではなく、ものすごく微妙なところを!

恥ずかしいですわ。


「ははっ。面白い人だね橘さんって」


ですが、彼は呆れるわけでもなく普通に私のことを面白いと言って笑ってくださいました。


まぁ、早い話が私はこの瞬間、彼を好きになったのです。


それから1年間、彼にどうにかこうにか近づこうと必死に声をかけましたが……失敗失敗の毎日。

そして気づけば3年へと上がる時が来たのです。