5月29日

あかんわ。


昨日は途中で思い出しちゃって書けへんかった。


今日は、がんばろ。


交通事故で原因は相手の飲酒運転。


その日は私も普通に学校におって、授業を受けてた。


そしたらいきなり先生が入ってきて私の名前を真剣な顔でよんだんやった。


「どうしたんですか?」そう聞いたら「白石さんって人から電話や。はよう出え」

そう言われ急いで下の職員室まで下りたんやった。


そのとき、ふと嫌な予感がしたん覚えてる。


電話に出れば百合さんの震えた声が聞こえて、一気に頭が真っ白になった。


「ハルが事故におうて_____」


その言葉だけははっきりと聞こえた。


それからはあんまり覚えてなくて、たぶん百合さんがハルのことを親戚やっていってくれたみたいでそのまま急いで病院へ向かった。



病院に着くなり走って、看護師さんの注意の声ももう無視してた。


「ハル!」そう勢いよく病室に入ればチューブやらなにやらいっぱい繋がれた姿があった。


もうどうしたらいいかわからんくて、取り合えず「生きてる」ってことだけ。


それだけ受け止めた。


それからユリさんから色んなことを聞いた。


いつ目覚めるかわからんとか、目覚めても後遺症が残ってしまうかもしれへんとか。


その日は家帰ってめっちゃ泣いた。






ハルはまだ起きひん。