ーー???sideーー
今夜の月も綺麗だ。星も少し見える。町は夜だけど光り輝いていた。
窓に寄りかかり、青年は郵便ポストにあった郵便物を見ていた。そこには親からの手紙があった。
ー笑える。面目を早くたち直したいとか?
青年は手紙を破りゴミ箱に捨てる。
青年は窓の外を見る。
ーやはり、誰かが見てる。
わざとらしい。どうやら意識させておきたいようだ。
ーそんなことしないよ。
青年は視線に気がつかないふりをしながら月をみた。
「大丈夫。僕は。…だから。」
ー君は 笑っていてほしい
月に祈りを込めて目を閉じる。