優しく、大好きな声が聞こえた。 突如、私の周りは白い光に包まれた。 「謝らないで……瑞穂」 私の前に現れたのは恋焦がれた朔夜だった。 「さく、や?ほんもの?」 「俺のせいなんだ。俺の心が弱かったせいで……。 瑞穂は自慢の彼女だったよ。大好きだった。ずっと一緒にいたかった……ごめん。ごめんな」 前と変わらぬ顔で眉を下げ涙ぐむ朔夜。