私の学校の屋上には、夜な夜な自殺した男の霊がでるという。 私はその霊をこの目で見に屋上にやって来た。 キィ──…… 錆びたドアの音が暗闇の中で響き渡る。 「誰か……いませんか?」 声は弱々しく震えていて、足も力が入らず立っているのがやっとだ。 それでも私は奥へ進んでいく。