My.doctor…?

「俺は正直、咲桜ちゃんの主治医で良かったと思っているよ。お前の体の事、しっかり診る事が出来るから…」


「体をしっかりみる…?」




って…
まさかの先生から変態発言!?



「あ、いや、変な意味じゃない。体っていうのは喘息の事だ。対処も治療も出来るって事だからッ」



なるほど、そういう事。

まぁ…
先生が卑猥な事は考えないか。

それに
白昼堂々告白するはずないだろうし。


そう考えると
必死に弁解する先生が
ちょっとおもしろかった。



「何笑ってんだよ」



ヤバイ。
思わずニヤけてしまった。



「ったく。人がせっかく…」



先生は何やら言いかけて
『マズイ』と思ったのか
言うのをストップしてしまった。



「せっかく…?」


「…いや、なんでもない」



罰が悪そうな表情がものすごく気になるんですが。



「もう少し寝ていろ。俺は自分の部屋に戻るから」



あ、逃げるつもりだ。

だけどそんなに言いたくない事みたいだし
それなら仕方ないか。



「何かあったら呼べ。あとでまた様子を見に来るな」



そう言って先生は
部屋を出ていこうとした。

だからあたしは…



「先生ッッ!」



呼び止めてしまった。