My.doctor…?

「だが気付いて良かった。発作起こしてたんだ」


「え…?」


「熱もあったから少し焦ったよ。だが治まって良かった」



先生はまた心配そうに
でもどこか安堵した表情を浮かべた。



「いろいろすみませんでした…」


「いや、俺こそ悪かった。熱があったのに独りにしてしまった。もし気付かなければ手遅れだったかもしれない」



先生
そんなに責めないで…



「それと昨日も…」


「昨日…?」


「キツい言い方したから…」



もしかして…
気にしてくれてたの?



「怒っていた訳ではない。ただちょっと考え事していて…。だがそんな理由で、もし咲桜ちゃんを傷付けてしまったら申し訳なくて…な」



全然そんなの事いいのに…



「先生は優しいですね?でもあんまり気にしすぎたら疲れちゃいます。それでなくてもあたしの看病をしていて疲れているはずだし…」


「咲桜ちゃん…」


「あたしが喘息じゃなければ、先生に迷惑掛けなかったのに…」


「やめろ」



ピシャッと言葉を遮断した先生の目付きが厳しくて
あたしは思わずビクッと体を震わせた。



「そういう事は二度と言うな。自分を責めるのはやめてくれ。俺の為にも…」


「先生…」