急いで服を着て扉を開けると
先生が向かいの壁に寄り掛かっていた。
何やら表情が怖い。
まさか怒ってる…?
「はぁ…」
かと思えば、溜め息?
「さっきは悪かったな。急に開けて」
「…いえ、大丈夫」
「熱は?」
「たぶん…大丈夫」
曖昧な答え方になってしまった。
熱がありそうな気配はないけれど
起きてから体温を計ってないから
なんとも言えない。
「風邪ひいてるのに風呂に入るなんて、熱が上がったらどうするんだ?」
「ごめんなさい…」
おっしゃる通りです…。
さすがに
先ほどまで考えていた内容を先生に話す訳にもいかず、謝るしかない。
「………」
なぜか先生は無言であたしをまっすぐ見ている。
どうやらすごく怒っているご様子。
「………」
あいかわらず無言が続き
少々戸惑う。
だけどなんだか
ボーッとしている様にも見えた。
「先生…?」
「ッ悪い」
先生は一瞬ハッとし
すぐにあたしから目を逸らした。
何か考え事でもしていたのだろうか。
もしかして
疲れているのかも。
「あ…」
「早く髪を乾かせ」
『休んでください』と言う前に
言葉を遮られてしまい
先生はその一言だけ言い残して自室に戻っていってしまった。
先生が向かいの壁に寄り掛かっていた。
何やら表情が怖い。
まさか怒ってる…?
「はぁ…」
かと思えば、溜め息?
「さっきは悪かったな。急に開けて」
「…いえ、大丈夫」
「熱は?」
「たぶん…大丈夫」
曖昧な答え方になってしまった。
熱がありそうな気配はないけれど
起きてから体温を計ってないから
なんとも言えない。
「風邪ひいてるのに風呂に入るなんて、熱が上がったらどうするんだ?」
「ごめんなさい…」
おっしゃる通りです…。
さすがに
先ほどまで考えていた内容を先生に話す訳にもいかず、謝るしかない。
「………」
なぜか先生は無言であたしをまっすぐ見ている。
どうやらすごく怒っているご様子。
「………」
あいかわらず無言が続き
少々戸惑う。
だけどなんだか
ボーッとしている様にも見えた。
「先生…?」
「ッ悪い」
先生は一瞬ハッとし
すぐにあたしから目を逸らした。
何か考え事でもしていたのだろうか。
もしかして
疲れているのかも。
「あ…」
「早く髪を乾かせ」
『休んでください』と言う前に
言葉を遮られてしまい
先生はその一言だけ言い残して自室に戻っていってしまった。

