翔灯を捨てたのは私の方だったのに
今さら2人の邪魔をして混乱を招いてしまいました。



翔灯に彼女が出来た事
正直ショックを受けたわ。


勝手に消えたの私なんだから
嫌われるのは当然の事だけれど…

また側にいてくれるって
心のどこかで期待してた。


姫宮さんに嫉妬したわ。
羨ましかったし
妬ましかった。


だけど
翔灯の気持ちはもう
私なんか見ていない。

アナタの事を
すごく想っている。


もう私の居場所は
彼の中にはないんだって気付かされたら…
2人から離れる事にします。
ちゃんと
翔灯を諦めます。





姫宮さん

本当にいろいろとごめんなさい。


私が言うのはおかしいけれど…
翔灯と、幸せになってほしい。

今は心からそう願っています。



元カノの私が言っても気分が悪いだろうけど、でも、彼はきっと…誰よりも大切にしてくれるわ。



だから…
翔灯を愛して。



こんな手紙でしか謝れなくてごめんなさい。


さようなら。




白石柚花』















手紙を読み終えたあたしは
そのまま玄関を飛び出し
白石さんを追い掛けた。