「だったらどうして!?患者だからって、女なんだよ!?」


「…そうだな」


「翔灯は、お人好しすぎるよッ!他人と住むなんて、後悔するに決まってるッ」


「後悔なんてしていないし、これからもしない」



自分で決めた事だ。

後悔する様な事は何もない。



「じゃあさ…。翔灯は医者として患者だからあの女を助けたんでしょ?」


「…あぁ」


「だったら…」



なんだ?
コイツは何を言う気だ?



「私の事だって…助けて」



そう言った彼女は突然。



━━━━━ジー…



自分が着ているワンピースの
背中部分のファスナーを下げ始めた。



俺の目の前で
服を脱ぎ出したんだ。



…脅しか?



「やめろ、柚花」



そんな事をしても
気持ちは変わらないんだ。




だが彼女は
無言で脱ぎ続けた。



「お、おいッ!」



まさか本気か!?



イヤな予感がし
俺は見れるはずもなく
すぐに顔を背けた。




同時に。

パサッと一気にワンピースが床に落ちる音がした。



「見て…」