嘘…
来ちゃったっぽい…?



モニターを確認すると
先生が言ってた女の人…と子供。

あのミニスカート…
さっき見た人で間違いなさそう。





頭の中
真っ白。


ここは先生のマンションであってあたしの家じゃないのに、来客を勝手に上げろって…

ダメでしょ。


それに
その先生の結婚相手…らしき人と何を話せばいいの?



『何よ!この泥棒ネコ!!!』



とか修羅場はイヤだよ!?




アワアワと慌てふためくあたしを他所に、再びチャイムが鳴る…。



出なきゃイケない
状況らしい…。


本当の事を説明すれば
きっと!
…たぶん…
信じてくれるはず…。
そんな自信ないけど
殴られるの覚悟で
マンションの扉を開けた。



「あッ!アナタが咲桜ちゃんねッッ!?」



女性と目が合うなり
突然興奮しだす…。


ってか…
あたしをご存じですか?



「えっと…」



頭の中が未だ整理が出来ず
何から説明すればいいのか
1人、パニックになる。

そんなあたしにお構い無しの女性は…



「翔灯から話は聞いてるわ~!本当に可愛い彼女さん♪」