その夜…。


結局
強制的に合コン出席です。


居酒屋の1部屋を借り
女4人×男4人が
個室で密会…
ではなく、合同コンパ。



先に到着したあたし達。
他3人の友達は
黙々と鏡片手にメイクと髪型のチェック。

時折
『カッコいい人が来るといいな』とか
『やっぱお金持ってる人がいい』など聞こえてくる。

理想が高い…。



「今日のメンバーは、みんなエリートマンだよ。金持ちだし、美男ばっか!医者もいるからね~♪」



主催者の明里は
テンション高めで
自慢気に説明してくれた。

あたし的には
正直どっちでもいいんだけど…。



そんな会話をしていると
友達が店内に入ってくる数人の男性を見掛け、興奮しだす。

それが合図の様に
先程まで鏡と睨めっこしていた他の子達も、急いで化粧品等を鞄に戻し、男性陣の受け入れ準備をした。



「ゴメンお待たせ~」



男性4人が
あたし達の席へと近づき
いかなり馴れ馴れしく話掛けてきた。



「全然大丈夫です~♪」



女性陣はスイッチが入ったらしく瞳を輝かせながら挨拶を始める。


あたしも一応、挨拶くらいしないとな。
と思い男性達に顔を向けた。


するとー…
次の瞬間ビックリ。