あんまり違和感なくサラッと言うもんだから、驚き以上に唖然としてしまった。


うっれしそうに
満面の笑みを浮かべる明里とは別に、あたしは眉間に皺を寄せる。


だけどそんな事を明里は気にする事もなく…



「時間は夜7時から。場所は━」


勝手に話が進んでいく。



「ちょ、ちょっと待って?なんであたしも行くの?」


「社会科見学だと思えば大丈夫」



いやいや
全っ然大丈夫ではないから。


だいたい社会科見学って…
絶対違うよね。
小学生なら信じちゃうから。



「あたしそういうの苦手だし…」


「そういう事言ってるからダメなんだよ!19にもなって彼氏がいないって、絶対おかしいからッ」



19にもなって彼氏がいなくて悪かったね。



「じゃあ今日6時半に迎え行くねぇ~」



明里は勝手に話を終わらせ
スタスタと先を行く。



こうなったら
もう諦めるしかない。

明里は意外に頑固だから…
これ以上言っても
ダメなんだよね…。