痛くはないけど、振動が。






「だって、郁ちゃんと初めて見る花火綺麗なんだもん!」







そう言って微笑む、央生。







央生、もう混んでないよ。





私、迷わないよ。







手、離してもいいんだよ。





なんて、本当は離して欲しくない。





央生はそれを気付いてくれたんだよね?







キミの好きなところ。






私の言葉にしない気持ちを気付いてくれるところ。




それを叶えてくれるところ。