「央生、アンタまた転けたんだって?


腕貸しな。絆創膏、貼ってやる。」







私はスカートのポケットから常備している絆創膏を取り出す。









「えっ?!

郁ちゃん、見てたの?!」









央生は腕を私に出しながら、驚いた顔をする。









私は央生の右肘に多少雑に絆創膏を貼ると









「詩由が見てたの。


私、気を付けなっていつも言ってるよ。」








多少優しい説教を始める。