「委員会、いつもより長かったね。」







ふとそんな会話を持ち出す委員会ペアの山口君だったか、山渕君だったか。








私はそれに







「・・・・・・うん。」






とだけ返しておいた。







これから家まで一人で帰ると考えると憂鬱だ。








教室に着き、お互い自分の荷物を纏める。





「じゃあ、先に帰るな。」





支度を終えた(多分)山口君は、教室を出ていった。