ハゲの授業中― 妙は金髪の男子を思い出していた。 「かっこよかった」 勘違いするハゲ。 「違いますよ」 すかさず訂正に入る妙。 「わ、わかってるよ。 授業に集中しろ」 ちょっとゆでダコのようになった先生であった。 「彼氏にしたい」 と、叫び立ち上がる妙。 「え?先生は妻子持ちだが…」 「違います、先生なんかじゃありません」 金髪の遥を彼氏にしたいと思った妙であった。 「叫ぶなよ…」 トホホな先生であった。