それから夏休みの間、 おばあさんはほぼ毎日何かと理由をつけて電話をかけてきた。 大きい荷物を運んで欲しいとか、 網戸を変えて欲しいとか、 とにかく男の仕事だ。 それをやったあとはいつもご飯を出してくれた。 おばあさんの手料理は美味しくて、 一人暮らしの俺にはありがたかった。 青山とおばあさんと3人で食事するのが楽しかった。 青山も少しずつ話しかけてくれるようになった。