独占欲全開で、御曹司に略奪溺愛されてます


倉渕物産の紹介記事には、必ずと言っていいほど写真付きで遼の事も載っていたりするので、彼にとってはいつものことだったりするかもしれないけれど、私は違う。

記事にされるなんて初めてのことだし、おまけにあの時は見た目がボロボロだった。あの日の自分を思い出し、私は両手で顔を覆う。


「……恥ずかしい。やめて欲しい」

「いや。出させるべきだろ。俺が結婚するって宣言したこともしっかり書くだろうし、周りから反応があればあるほど、麻莉のお父さんも強く反対し辛くなるだろうし」

「……まさか、遼が記者を仕込んだわけじゃないよね?」


彼の思惑が絡んでいるような気がして恐る恐る問いかけると、遼が目を大きくさせた。


「え?……うーん……どうかな」


そしてにやりと笑う。


「遼!?」


声を大きくさせると、遼もあははと笑って、私の身体を引き寄せた。


「いついかなる時でも、俺は麻莉への愛を貫き通す」


大きな手で優しく私の頬を撫で、ゆっくりと唇を重ね合わせた。

真摯な瞳で私を見つめながら、とろけるほどの甘い声で熱く囁きかけてくる。


「結婚しよう」


私は息をのみ、そして――、


「はい!」


笑顔で返事をしてから、遼へのたくさんの愛しさを伝えるように、彼の柔らかな唇へとキスをした。








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