青山先生とのドライブが終わりに近付いている事を感じ始めてから、
『次の約束をした方がいいのかな。』
そう、考えていた。
約束をしなければ、こうして瑞穂がチャンスを作ってくれた事自体が無駄になってしまうと思ったから。
“次に会う約束をする”
それは、私にとってすごく勇気がいる事で、
勇気を出したいから、
私は相葉先生に対して積極的になっていた時の自分を、必死に呼び起こそうとしていた。
次の事で頭がいっぱいになっている内に、私達は青山先生の自宅に到着した。
もう、自分が勇気を出さなければならない時が来たのだ。
「先生、今日はありがとうございました。」
停車した車の中で、私が青山先生にお礼を言うと、
「いや、全然。ほんと待たせちゃってごめんな。」
待ち合わせの時の事をもう一度謝る青山先生に、
「全然!」
笑いながらそう答えて、
そして、勇気を出して言ってみた。
「先生、また暇な時ってありますか?」
言った途端、
『もしかしたら、断られちゃうかもしれない…。』
そう思えて怖かったけれど、
「あぁ、うん。大丈夫だよ。今度こそ一緒にカラオケに行こうか。」
不安になるなんて余計な事だったかのように、青山先生は嫌な顔一つせずにOKしてくれた。
「はい!」
自分が思ってたよりも簡単に次の約束が出来た事を、きっと誰よりも自分自身が一番驚いていただろう。
そして前回の瑞穂と同じように、青山先生の都合の良い日を確認してから、
「じゃあ、また来週。」
「うん、また来週な。」
「ありがとうございました。おやすみなさい。」
最後にそう言って青山先生の車を降りた私が、すぐに自分の車に乗り込むと、
青山先生は歩道に立って、帰ろうとしている私を見送ろうとしていた。
『次の約束をした方がいいのかな。』
そう、考えていた。
約束をしなければ、こうして瑞穂がチャンスを作ってくれた事自体が無駄になってしまうと思ったから。
“次に会う約束をする”
それは、私にとってすごく勇気がいる事で、
勇気を出したいから、
私は相葉先生に対して積極的になっていた時の自分を、必死に呼び起こそうとしていた。
次の事で頭がいっぱいになっている内に、私達は青山先生の自宅に到着した。
もう、自分が勇気を出さなければならない時が来たのだ。
「先生、今日はありがとうございました。」
停車した車の中で、私が青山先生にお礼を言うと、
「いや、全然。ほんと待たせちゃってごめんな。」
待ち合わせの時の事をもう一度謝る青山先生に、
「全然!」
笑いながらそう答えて、
そして、勇気を出して言ってみた。
「先生、また暇な時ってありますか?」
言った途端、
『もしかしたら、断られちゃうかもしれない…。』
そう思えて怖かったけれど、
「あぁ、うん。大丈夫だよ。今度こそ一緒にカラオケに行こうか。」
不安になるなんて余計な事だったかのように、青山先生は嫌な顔一つせずにOKしてくれた。
「はい!」
自分が思ってたよりも簡単に次の約束が出来た事を、きっと誰よりも自分自身が一番驚いていただろう。
そして前回の瑞穂と同じように、青山先生の都合の良い日を確認してから、
「じゃあ、また来週。」
「うん、また来週な。」
「ありがとうございました。おやすみなさい。」
最後にそう言って青山先生の車を降りた私が、すぐに自分の車に乗り込むと、
青山先生は歩道に立って、帰ろうとしている私を見送ろうとしていた。

