そしてバレンタインデー当日。
前日作った物はとても良く仕上がり、それを可愛らしくラッピングした。
『喜んでもらえたらいいな。』
そう思うと、自然と脳裏に相葉先生の笑顔が思い浮かんだ。
もう、渡す準備は出来ている。
時間は19時。
あの雨の日以来、相葉先生の家に行く事はなかった。
先生のアパート近くを通る事はあったけど、本当にそれだけだった。
自動車学校での講習が終わると、私は急いで荷物をまとめた。
ロビーの壁に掛かっている時計を見ると、時刻は18時30分を回っている。
窓の外は、大粒の雪がちらちらと降っていた。
『この雪の中を歩いて行くなら、少し早いかもしれないけれどいい時間になるだろう。』
そう思った私は、ドキドキしながら自動車学校を出た。
“全ては、後悔しない為に”
自分の為に、相葉先生の家に向かって歩き出した。
2月はまだまだ寒く、夜7時にもなれば外は真っ暗。
暗くても自分が吐いた息の白さが分かったのは、雪明りのせいだろう。
空からは、絶え間なく大粒の雪が降っていて、一歩進む度に、サクッという雪を踏む音が聞こえた。
自動車学校を出て大きな通りに出ると、沢山の車のライトが行き交っている。
そのまま、まっすぐに大きな通りを歩いた。
大きな通りから1本中道に入ると、車の交通量は一気に少なくなり、
私は街灯の灯りだけを頼りにして、相葉先生の家へと向かった。
前日作った物はとても良く仕上がり、それを可愛らしくラッピングした。
『喜んでもらえたらいいな。』
そう思うと、自然と脳裏に相葉先生の笑顔が思い浮かんだ。
もう、渡す準備は出来ている。
時間は19時。
あの雨の日以来、相葉先生の家に行く事はなかった。
先生のアパート近くを通る事はあったけど、本当にそれだけだった。
自動車学校での講習が終わると、私は急いで荷物をまとめた。
ロビーの壁に掛かっている時計を見ると、時刻は18時30分を回っている。
窓の外は、大粒の雪がちらちらと降っていた。
『この雪の中を歩いて行くなら、少し早いかもしれないけれどいい時間になるだろう。』
そう思った私は、ドキドキしながら自動車学校を出た。
“全ては、後悔しない為に”
自分の為に、相葉先生の家に向かって歩き出した。
2月はまだまだ寒く、夜7時にもなれば外は真っ暗。
暗くても自分が吐いた息の白さが分かったのは、雪明りのせいだろう。
空からは、絶え間なく大粒の雪が降っていて、一歩進む度に、サクッという雪を踏む音が聞こえた。
自動車学校を出て大きな通りに出ると、沢山の車のライトが行き交っている。
そのまま、まっすぐに大きな通りを歩いた。
大きな通りから1本中道に入ると、車の交通量は一気に少なくなり、
私は街灯の灯りだけを頼りにして、相葉先生の家へと向かった。

