車はとある場所に。ここって?

超ハイブランドのSHOP前だ。
私には 生まれてこのかた全然無関係の場所。いや未来永劫かもしれない。

何で?

「何?ここにいるのがおかしいか?兎に角来いよ。」

先輩は顔パスなのか SHOPの裏に入り スタッフの人と話している。

「へぇ凱人。 やっとイメージ通りの子見つけたじゃない?」

「だろ?ラッキーだよ。」

「例の服を貰いに来たんだ。」

「それなら着せてあげるよ。」

「杏、この男に付いて行って着替えて来い。」

へ?男の人?滅茶苦茶綺麗な人なんだけど。

「私、圭よ。あなたを変身させるから来て。」

「私は安藤です。よろしくお願いします。」

別のフィッティングルームに連れられ着替えさせられた。

「ねぇ、今からメイクもするけど…あなた 凱人の何もの?」

「百瀬さんは上司で私は部下です。」

「もぅそんな答え期待してない。」

「あっ。口喧嘩できる間柄?」

「へぇ…ってまだまだ甘いわ…弱いの、そうじゃなくて…」

「あの、私で遊んでません?」

「あら、バレちゃった?私、あなたの事、ちょっと気に入ったし、仲良くしてね。」

「私と仲良くなりたいですか?」

「あなた…はぁ。だからね…凱人と同じね。」

圭さんは 先輩の過去、昔を知っているようで、羨ましくもあり、圭さんと仲良くなりたいと思った。