昨日はあれから 本当に 何事もなく仕事を終了させ、「お疲れ様」と普通に挨拶…

家に帰って本当にあった出来事なのかな?って言う位 夢でも見てた様な気になった。だけど考え過ぎて 余り眠れなくて寝不足。朝からフラフラだ。

だけど そんな事で仕事を休む訳にも行かないから 頭がぼぉ~としたまま出社した。

「おはよ安ちゃん。昨日はどうしたの?でも、二人で飲みに行けて 私はラッキーだったよ///」

「おはよう柚ちゃん。昨日パターン室を出た所で 百瀬さんに捕まって強制残業させられたんだ。」

「えっ百瀬さん?珍しいね…あの人謎だけど、あんまり自分の仕事部下に頼まないのに…何でだろ?後輩だから?」

「そうなの?昨日は瑞木さん居なかったから、百瀬さん困って 帰ろうとしていた私を捕まえたんじゃないかな?と思ってたよ…」

「あ…そうかも。ごめんね、安ちゃん仕事してたのに 私だけ超浮かれてたよ…」

「大丈夫だよ。柚ちゃをまた一緒に行ってくれる?」

「もちろんだよ。安ちゃん行こうね!」

柚ちゃんが 機嫌よく席に戻りホッとする。
先輩のせいで、せっかくの仲良くなれるチャンスを潰されるのだけは 絶対に避けたいから…

朝礼が始まるから、フロアーに行く。あれ、今日は先輩の姿が見えない…出張でいないんだ…何でこんなに落ちるんだろ?と疑問に思いながら、部屋に戻って仕事に集中した。

3時休憩の時に 気分を変えたくて屋上に上がった。ここは 昼休みと3時休憩の時だけ解放されている場所。私が来た時には先客がいた、先輩だ…

「お疲れ様です…」

無視も気不味いし、挨拶だけしようと思った。

「ああ…安藤昨日は助かった、お蔭で今日の出先に提出出来たよ」

「そうなんですね…」

「昨日は悪かったな…」

はい?どれが悪かったの?

「別にいいですけど…先輩ってかなり俺様ですよね…いつからなんですか?」

「お前こそ、全然可愛げないな…あれは何とも思わない行為なんだ?」

はい?今更恥ずかがるのも変だし ここはやっぱ流そう…

「で、ここで先輩は何してるんですか?黄昏てもしてたんですか?クスッ」

ツカツカと近付き 屋上の扉に壁ドンされ

「うるさい…お前わざとだろ?俺にキスそんなにされたいんだ?クスッ」

「///んなっ…」

「早く戻れよ、今週中に上げれるんだろう?まぁ頑張れ…」

先輩は すっと私から離れ 扉を開けて屋上から出て行った

残された私は…ドキドキと今も尚 騒がしく動く鼓動についていけずに 心はどうして勝手に行動しちゃうの?

熱い赤い顔を早く何とかしないと 部屋に戻るのが無理…と言う事だけは わかるのであった…