圭さんに連れられ 圭さんの働くSHOPに行く。SHOPと言え ハイブランドの店な為、私みたいな人はいない。

「おはよう。今日は本社から1人ヘルプに来てもらったの。名前は杏果。みんな色々教えてあげてね。」

「はい、マネージャー承知致しました。杏果さん素敵ですね。服はどう致しましょうか?」

「そうね、杏はモデル体型だし 店のはちょっとダメね。あっ、あれがあるじゃない?」

「マネージャー素敵です。多分、杏果さんにぴったりですよ…」

「じゃあ任せたわ。チーフよろしくね!」

「はい。杏果さん こちらへ来て下さい。」

上品で綺麗なチーフに付いて行く。

「私は如月です。今日1日よろしくね。」

「杏果です。よろしくお願いします。あの、私は今日は販売のお手伝いをさせて頂けるのでしょうか?」

「フフ…そうよ。とても難しいわよ。あなたに出来るかしら?クスッ…」

あれ?あれあれ?この感じ…この人急に態度が悪くなってない?

「それに この服は特別なのに…あなたマネージャーに相当気に入られてるのね。」

「さあ、どうでしょうか?私は 本社で圭さんと百瀬さんの三人で COLORブランドのメンバーなんです。」

「え?あなた 百瀬さんとも関わりがあるの?生意気ね…他の人達には バレない様にしなさいよ。ここでその名前は禁句よ。わかった?」

「はい…わかりました。」

とは言ったものの 訳がわからない。とりあえず 準備されたミニ丈のノースリーブのドレスを着用する。

「もぅ何の?似合い過ぎ…もしかして あなたがそうなの?そうか、だからね…それなら納得よ…。」

如月さんは1人ウンウン頷き、それからは 私に優しく接するようになった。

「マネージャーと百瀬さんの姫があなたなのね。これも店では内緒の方が都合よいから、秘密ね。」

何だかさっぱりからないけれど、意地悪されないのなら 大人しくしておくのか最善だと思った。