昼休みになり 死神が私の手を繋ぎ足早に会社から連れ出される。

「あの…そんなに慌てなくてもいいじゃないですか?」

「邪魔者が直ぐに来るだろ?それに 二人きりの時間が減るのがやなんだよ…」

何だか言われて恥ずかしいWordに困る…

「///なんで黙るんだよ。何とか言えよ…」

「聖人さん真っ赤ですけど…」

「あ~煩い。ここの地下にある店だから、早く来いよ。」

雑居ビルの地下1階にある、ライブハウス。こんな店 外から絶対にわからない場所だ。

「マスター来たよ。この娘に旨い物作ってあげてよ。」

「やぁ聖か、珍しいな…それに 何その娘モデル?綺麗過ぎない?」

「そうだろ?マスター。でも、あんま見るの禁止な…」

「ハハ…無理だろ。ちょっと待ってろ ランチなら直ぐに用意出来るから 奥の席に座っとけよ。」

「聖人さん、凄い場所知ってるんですね。」

「ああライブハウスで 演奏したりしてたからな。もう 社会人になってやめたんだ。」

え?って事は 昔から一匹狼ではなかったって事?

中々 複雑な過去がありそうだと思う…私の回りには 過去に陰りがある人が やけに多いな…

其とも 私の回りに自然と集まってしまうのか?と 死神をぼんやりと見ながら考えていたのである。