『もう、ずっと…先輩は俺だけのもんやから』 __春 私の名前は白藤風花。 幼い頃からずっとそう。 身体が弱い私は、いつも1人だった。 激しい運動はもちろん、友達と長い間遊んだり喋ったり、身体に負担がかかると直ぐに熱を出していた。 学校なんて何も楽しいことなんてない。 何の期待もないまま、私は高校2年生になった。