スポン。 と、音がして、急に軽くなった。 引っ張るものがなくなり、後ろにこけてしまった。 すぽん? 「え?」 見ると、紅音はいない。 おそらく、一瞬で手の中からすり抜けた? のだろう。 それどころか、檸檬もいなくなっていた。 まんまと二人きりの空間だった。 やつらは、忍者なのか? さらに、 地面に落ちていた焼きそばで『ファイト』と書かれている。