「バイク乗ってて、暴力も振るうその彼氏は、どこの誰?」




少し怒り口調でいうルキはいつもの語尾の伸びた特徴的な話し方は消えていた。




きっと、私の話した彼に腹を立ててくれてるんだとわかった。




それに、本気で心配してくれているのも分かる。助けたいと言ってくれたのも嬉しかった。でも私にも言えない事がある。




ジンとの約束がある。楽しくて忘れていたけど、それを族だと言う彼らに教える訳にはいかない。