この人達を、信じてみようと思った。 どうせもう、関わることもないんだろうし少し話してみてもいいかな。 「……彼氏」 お腹の傷に手を当ててそう呟いた。 「…あとお前、バイク乗り慣れてるよな。なんでだ」 腕を組みながら聞くヤヅキ。 「彼氏が…乗ってた、から」 そんな所までこの人は見てるんだなってちょっと意外だった。でもこれは本当。ジンの後ろにずっと乗っていた。