「あ、夜月!」 ぼーっとしていた私はルキの声にハッとした。 ヤヅキと呼ばれた彼はため息をつく。 「もうちょっと上手くやれねぇのかお前は…」 「えぇーっ充分上手かったよ俺」 一体何の話をしてるんだろう… 「お前は風邪だ」 「あ…はい。あの、ありがとう…」 なんの脈絡もなく言われて色んな意味でドキッとした。