「あ?」 そ、そんな凄まなくてもいいじゃん! 「…あいつはどこだ」 「…わ、分かんない」 ペースを合わせることなく先に先にと歩いていくヤヅキに私が合わせているから、息が乱れる。 ヤヅキは身長も高いし、足も長いからいいけど、私は真逆なんだから合わせてよね!なんて…言えないけど。 「…見つけたんじゃねーのかよ」 「み、見つけたっ…けど、色々あって…その…見失った…というか…はぃ、すみませ…ん」 ヤヅキの顔は見えないはずなのに、放つオーラに負けて謝る始末。