「またね」って約束しよう


「ヨウっ!!!」




絶対にその人がヨウだとは限らない。




でも、浅くかぶったフードから街灯の光で照らされて見えた髪が、一瞬ピンクに見えた。
その髪と、雰囲気があまりにも名前と似合っていたから。






すぐその人の所へ駆け寄りたかったけど、腕を掴まれたままの私は身動きできず、呼び止めることしか出来なかった。



呼ばれたその人は、こちらを見て一瞬びっくりした顔をした事から、やっぱりヨウだったんだと安心した。




腕を掴んでいた人も仲間であろう人も、ヨウを見て威嚇しているのを見て、1発くらい殴ってやりたくなったけど、ヨウがいるからそれは出来なくなってしまった。