「電話も繋がんねぇ…」 「嫌な予感してきた…俺探してくるからヤヅキは美桜ちゃんを「私も行く!」」 きっと家に送ってあげてとか言われると思った私は食いつき気味に身を乗り出した。 「いや、でも家の人心配するよ?」 「大丈夫っ!私も何かお礼がしたいの! お願い一緒に探させて?」 一瞬迷った彼らは、ヨウが早く見つかるならと了承してくれた。 でも、家族なんて兄しかいないし、その兄も一緒に住んでない私にとっては関係の無いこと。 「……っで、どんな子?」 ヨウって人を見たことがないから探せない。