「…つーか、ヨウ遅くねぇか?」 深夜を迎えてもまだ雑談をしていた私たち。 ……って、言っても話していたのは主に私とルキで、ヤヅキは雑誌を見て、たまに会話に入ってくる程度だった。 「ヨウって…誰?」 初めて耳にした名前に首を傾げる。 「あーー、俺らの仲……友達的な?」 仲間と言いかけたルキはそう濁した。 仲間だって言ったら族とかチーマーとか勘違いされると思ったのかな? そこまで警戒しなくてもいいのに。 彼らの信頼を勝ち取るのはまだまだ先のように思えてきた。