そう聞きたいのに、言葉が出ない。全身に心臓が張り付いているみたいにドクドクと動く。 「…ヤヅキっ…もう行こう」 私が発したのはその一言。 そして、ヤヅキがそっと私の左手を握る。 「…くくっ…美しい仲間意識だな」 「てめえ…」 今にも襲いかかりそうなヤヅキの殺気。